6月2日 西公民館

梅雨入り前の講座となりました。これから迎える梅雨、この時期を健やかに過ごすため、薬膳の考え方を食養生に取り入れるという内容で話をしました。

薬膳には天人合一という言葉があり、人は自然界の一部であって、季節の変化など自然界で起こっていることは私たちの体の内部でも同じように起こっていると考えられています。

四季の変化に合わせ、私たちの身体も自然に調和していく必要があります。梅雨の季節は雨が降り湿度が高く、私たちの身体も湿の影響を受けやすくなります。また、身体と心は密接につながっていると考えられています。中医学の基本や未病についてわかりやすく触れながら、梅雨時期の湿邪による症状(重だるさ、倦怠感、むくみ、胃腸の不調、気分の落ち込みなど)をあげ、その予防方法や食養生と生活養生についてお話ししました。

梅雨を健やかに過ごすためには3つの大切なポイントがあります。それは①脾の養生、②湿を取りのぞく、③香りのよい食材を取り入れて気を巡らせることです。薬膳ではすべての食材に効能があると考えられています。薬膳は健康維持・増進、疾病予防、ちょっとした不調の改善に役立つ食事です。梅雨時期におすすめの食材と調理例を画像で紹介しました。

加えて、簡単にできる梅雨の薬膳レシピを資料に載せました。季節の養生は今の梅雨時期だけでなく、次に迎える季節、つまり夏を健やかに過ごす身体作りにつながります。身体の声に耳を傾け、食材の力を借りて身体と心のバランスを整え健康に過ごしましょう。日常の食事こそが良薬です。