4月21日

川口市立戸塚西公民館

小林 生央 会員 

口、鼻、喉の連携について講演しましたが、ここでは、花粉症の鼻づまりを軽減する5つの方法についてお伝えします。

第一に、脇の下に丸めたタオルを挟んで、20~30秒圧迫する方法です。1920年代から生理学者、高木健太郎氏らによって研究されてきた「交感神経」を刺激する方法です。即効性がありますが一時的な反射を利用した対症療法です。

第二に、蒸しタオルを使う方法です。鼻の付け根に当てて、ゆっくり蒸気を吸い込みます。鼻腔内の加湿・加温がアレルギー性鼻炎の症状を和らげることは、多くの臨床研究で示唆されています。炎症が非常に強い場合は逆効果になることもあります。温度管理が重要です。

第三に、「ブテイコ呼吸法」と呼ばれる鼻つまみです。一時的に脳を「酸欠かも!」と錯覚させて、酸素を取り込もうとして緊急避難的に鼻腔を広げる信号を脳が送るようにするものです。息をゆっくり吐ききり、鼻をつまんで息を止め、そのまま頭をゆっくり上下に動かします。苦しくなる限界がきたら、一気に鼻から空気を吸います。心血管系に負担がかかります。高血圧の方は注意が必要です。

第四に、迎香(げいこう)という小鼻のすぐ横のツボを押すものです。人差し指で、鼻を挟み強めに3~5秒押します。数回繰り返します。鍼灸治療における鼻炎への有効性は多くの論文で発表されています。特に、迎香への刺激が鼻腔通気抵抗を減少させるという実験データも存在します。

第五に、枕を高くして、上半身を少し起こした状態で寝ます。重力で鼻のうっ血が和らぎます。医学的に「体位性鼻閉」として知られており、上半身を30度程度挙上することで鼻腔抵抗が減少することが確認されています。

これらを試してみても改善しない場合は、副鼻腔炎などの可能性があります。耳鼻科を受診なさることをお勧めします。