講演者:斉藤 常夫 会員
4月1日、西公民館の「若返り健康講座」で講演させていただきました。
まず、テーマにつきまして、心の健康が人生に大きく影響する理由を高齢者と若い年代との違いを挙げ、考え方の大切さを強調しました。
高齢者には、“老いの恵み”があり、それを意識することによって、ゆっくりと、小さなことへの積み重ねが大きなものとなることを、長崎の平和祈念像の作者、北村西望氏の俳句、たゆまざる 歩みおそろし かたつむり
「わたしは天才ではないから、才ある人が五年でやることを十年かけてでもやらなければならない」ことを、かたつむりの歩みに教えられたという意味です。
また、人生は目標を設定することの大切さを、プロスキーヤーの三浦雄一郎氏の体験談を入れて説明しました。そして、日常生活の中で、絶えず,健康増進、心身の鍛錬の実践が重要であることをご理解いただきました。
次に、病気の原因を、自律神経、内分泌、免疫の相互関係につき、メカニズムをわかりやすく解説しました。
今や、うつ病の患者数(治療を受けている人)は、全国で約100万人にのぼっており、治療を受けていない人を含めると約270万人に達するという推計調査(厚生労働省特別研究班)がある。
考え方が、マイナス思考、ネガティブ思考にならないようにし、できるだけプラス思考、ポジティブ思考になる習慣を身につけ、可能な限り、“柔軟な思考”を最良とすることで、環境の変化にも充分対応できることを話しました。
また、若返りの三原則として、「運動、栄養、参加」を上げ、多くの人に接する機会をできるだけ作っていただきたい。さらに心の健康にとって、「笑いは百薬の長」なので、大いに笑うことで、病気を予防できることを強調しました。
最後に「病は気から」の証明として、うつ病とがんの関係の事例を挙げてお話ししました。