講演者:上原道康 会員

お盆明けの16日、戸塚西公民館で「認知症予防と対策について」というテーマで90分間話を聞いてもらいました。 

レジュメを作りながら心したことは、絶対に難しい専門用語は使わない、居眠りする人を出さない、講演が終わった後すぐ実行してみようという気にさせる内容にする、の3点でした。前月の参加人数から判断して20名~30名かなと考えパワーポイントでなくトークでの講演スタイルにしました。

発表された平均寿命を、高齢者はどう考えたほうが良いのかについて考えを聞いてもらい認知症、特にアルツハイマーに結びつけて話しました。また認知症の要因となる脳血管疾患についても触れました。

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話題として、「熱中症、食中り、脳卒中」の文字を漢字で書いてもらいました後、脳卒中に対する常識が過去と現在では異なっていることを理解してもらい、対策としての「FAST」に話しを進め、各項目について具体的なことを参加者に聞きながら話しを進めました。

今回は、赤・黄・青の用紙を配り、来場者参加型講演を試みました。例えば、家系血統から見て絶対に認知症にならないと思う人は青を、高齢になったらもしかしたら認知症となるかもしれないと考える人は赤を上げてみてくださいというように、随所で紙を手にしてあげてもらいました。このやり方は今回だけでなくあちこちで試みていますが、参加者はにこにこしながら応じてくれます。

休憩後、認知症予防の「アイウエオ」。高齢者が健康であるための「カキクケコ」。予防の「ヌカズケ」に話しを進め残り時間を配慮しながら各項目について説明をしました。質問時間を5分ほどとり活発な意見も出ました。
例えば、「飲んでいる薬が合わないようで、服用をやめることも考えています。どうしたら良いですか」「かかっている医者に不信感があります」など。健康管理士の立場では「薬の服用は医師・薬剤師と相談してください。担当医については、セカンドオピニオンを考えたらどうですか」という回答をしました。猛暑の中手伝ってくれました会員各位に感謝です。