講演者:長谷部美紀代 会員

9月8日(木)台風が関東地方を直撃との予報で、中止になるかと不安でしたが、薄曇りになり、多くのご参加をいただきホッとしました。

2025年には65歳以上の高齢者5人に一人が認知症になると予測されています。認知症は早期発見することで、それ以上進まない、または健常者への回復率も14%から44%といわれています。参加者に認知症に早く気づいていただきたいとの願いから話を進めました。

認知症にはアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などがあり、その罹患率を説明し、認知症の早期発見の目安や単なる物忘れと認知症の違いなどについて説明しました。

相談機関として地域包括支援センターや高齢者総合福祉センター(川口市の場合)があるので気軽に相談し、チェックを受けることで早期発見できると。認知症サポーター養成講座もグループなどで上記相談機関に申請すると、認知症についての知識を得ることができ、サポーターとして地域で支援していくことができるので、養成講座を受講されるようお勧めしました。
次に認知症予防に効果的だといわれる食事について、食事の工夫や認知症予防に効果的な食材をパワーポイントで見ていただきました。水分のとりかたも認知症予防に関係があることを話しました。

認知症予防には血流を良くすること。血管をしなやかにすることが大切です。血管が固くなると元に戻らないといわれていましたが、最近は、運動することで血管の内膜から一酸化窒素を出し、柔軟になることがわかってきたので、運動を続けていただきたいと、暑い夏でも屋内で毎日続けることができる運動にチャレンジしていただきました。血流を良くする足先を「クイクイ」する運動や腕を組んでかかとを上げ下げする。また肩を上げ「オーノー」と言いながら腕をなるべく後ろに広げ、肩甲骨を寄せることを意識する運動を紹介しました。

脳を活性化するためには、閉じこもらないで人との触れ合いを持ち、楽しく過ごすとアセチルコリンという血管を広げる神経伝達物質が出て脳を活性化する。また、三行日記(今日失敗したこと、今日感動したこと、明日の目標)を毎日つけているとそれを読み返すことにより、同じ失敗を繰り返していることに気づき、認知症の早期発見につながることもあるので、三行日記を書くことをお勧めしました。

睡眠について、ノンレム睡眠、レム睡眠を説明し、熟睡することが脳を若返らせるので、日中はよく体を動かして生活のリズムを整えて熟睡していただきたいと話ました。
また、いくつかのパズルにも挑戦していただき、参加者に楽しんでいただきながら終えることができました。・