【あなたは良く眠れていますか】
( 9月1日 川口市西公民館 中止となった講演の内容)
田村欣也 会員
1月にも同じ演題で講演していますが、今回は残暑の時期であることから、暑さ対策を加味しました。疲労を回復させられるのは睡眠だけであり、眠気を感じることは貴重な警告です。
日中の生活で困らなければあまり神経質になる必要はありませんが、無頓着であって良いわけではません。「おかしいなと」思ったら専門医に見てもらって下さい。
認知症の初期やほかの病気の兆候の場合もありますから。昼寝は長いと夜寝つきづらくなるので、30分以内が良いでしょう。
6時間は寝るようにしましょう。そして、眠り始めの90分はトイレなどに起きないように排尿を済ませてから床に就きましょう。深部体温を下げてから床に就くのが秘訣です。そのためには就寝90分くらい前にお風呂に浸かっていったん深部体温を上げ、入浴前より下がってから床につくと良いです。
ただし、蒸し暑い日は、特に高齢者は体温が下がりきらない場合がありますので、就寝前よりは夕方30分ほど運動をした後入浴するのが良いと思います。暑い時はエアコンをつけたまま寝てください。夜中に切れると室温が上がって熱中症を発症する危険があります。タイマーをセットするなら、いつもの起床時間にして下さい。
枕は高くなく、掛布団は重くない方が寝返りを打ちやすいです。寝返りは血液やリンパ液の循環を促したり布団の熱を逃がすのに必要ですが、蒸し暑くてしょっちゅう寝返りをしていたのでは逆効果で睡眠の妨げになりますから、”夏場”は汗を吸収しやすい寝巻が良いでしょう。今夜もぐっすりとお休みを。