【貯筋のすすめ】

( 10月21日 芝公民館 )

      住吉 修 会員

25歳をピークとして筋肉は加齢とともに減少してゆくと言われています。80歳になると20代の30%の筋肉量になるそうです。25歳からゆるやかに減少してゆき、右肩下がりで55歳あたりでまたガクンと落ちるんだそうです。まさしく私がその時期にさしかかっており、筋肉の働きの有難さを実感しております。ですから筋肉量を維持、成長させるためにも自宅で週2回の筋トレタイムを作って実践しております。今回のテーマもロコモティブシンドローム、フレイル、転倒、骨粗鬆症など筋肉量減少による様々な弊害を予防する意味でも筋トレ、いわゆる器具やマシンなど使わず手軽に、しかもお金もかからず自宅でできる自分の体重を利用する自体重筋トレを提案させていただきました。

筋肉は使えば使うほど増えていくので貯金になぞらえて「貯筋」しようという運動習慣をすすめる動きがあります。実際、80代の高齢者でも筋トレすることで筋肉量の増加がみられるそうです。現代人は生活の便利さからくる運動不足、ましてやコロナ禍の自粛生活でますますその傾向が高まり、いまや食事や睡眠と同じように運動や筋トレによって筋肉にも栄養(この場合はトレーニングによる適切な負荷)を意識して与えねばならない時代と言えましょう。

今回の講演では下半身に筋肉量の7割を占めることから、お尻、太もも、ふくらはぎの筋肉の働きとその役割を強調させていただきました。そして安全性を考慮して椅子につかまったり、後方に配置したりして尻もちをつかないようなカタチでのスクワットをご案内しました。スクワットはフォームが大切で自体重を充分に後方、いわゆるお尻の方にかけないと効き目が無いんですね。スクワットが難しい方もいらっしゃいますので、もう少し簡易なフォームで下半身に効く「腰割り」もご案内させていただきました。

今日の講演でご案内させていただいたトレーニングをひとつでも持ち帰っていただき、ご家庭で実践していただければ幸いです。