講演者:埼玉県健康管理士会 会員 上原 道康

四十数年間、日本人の三大死因は、順位は別としてガン・心疾患・脳血管疾患の3つで占められていました。しかし昨年発表の三大死因に変動があったことはあまり知られていません。
正確に言うと女性の死因順位には変化はありませんでしたが、男性の死因順位は1位がガン、2位は心疾患、そして3位には肺疾患が入り、脳血管疾患は4位になりました。
これはこれからの日本人の健康管理について大きなテーマを与えてくれたと思います。

日本人は「健康長寿」といいますが本当でしょうか。人生の末期を、男性は2500日近く、女性は2900日近くを寝たきりまたは介護を必要とする状態で迎えている事実を直視しなくてはなりません。また天命を全うする、いわゆる老衰死は年間2万人ぐらいしかいません。ほとんどの日本人は病気で亡くなっているのです。

真の意味での健康長寿を達成するためには、生活習慣病にならないことと肺疾患、つまり老人性肺炎で亡くならないことが一番近道です。そのために毎日の食生活を見直ししましょう。
よく言われる「まごわやさしい」で始まる食事のメニューには大きな欠点があります。
主食抜きの健康管理は考えられますか?(ご飯、つまり、米を主食とすべきです)卵は理想的なタンパク源と言われていないですか?
牛乳(チーズ・牛乳など乳製品)を飲みましょうといわれているでしょう?
「ま」は大豆を考えるでしょうが、インドネシア人は大豆で作ったテンペを主食としていますが、日本人よりは健康長寿ではありません。大豆を醗酵した納豆や味噌(発酵食品・酵母食品)を食べているから日本人は健康長寿なのです。
今一番言われていることは「肉」を食べない老人は抵抗力が低下し感染症にかかりやすいということです。その証が老人性肺炎で亡くなる方が急増している一つの大きな理由です。肉料理を楽しみましょう。

したがって「まごわやさしい」というフレーズは・・
「こ(米)まごた(卵)ち(チーズ・牛乳)わやさしいこ(酵母、発酵食品)に(肉)」
というフレーズに変わりました。食事のメニューをしっかり考えましょう。

埼玉県健康管理士 講演 健康情報

最後に熱中症で倒れないように「川口救命水」の作り方を聞いていただきました。

今回も演題にはマインドマップのみを置き与えられた時間を目一杯有効に使えたかなぁと思います。