2月2日 西公民館

田村欣也 会員

疲労を回復させられるのは睡眠だけです。そして、良い睡眠は免疫の働きを高め、記憶を整理してくれます。寝ついたら、1時間半はトイレに起きないようにしましょう。

寝つきを良くするには深部体温(内臓や脳)を下げてから床に就くことが大切です。それには適切な運動と入浴が効果的です。運動は体温が最も上がる夕方に早歩きなどややきつめが良いでしょう。入浴は就寝1~1時間半前に湯船につかって下さい。運動も入浴も初めは深部体温を上げます。しかしその後深部体温はさがり、最初の体温よりも更に下がります。

人間は眠る準備ができると、手足に血液を多く送って血管を広げ熱を逃しますので臓器に続いて脳の温度も下がるのです。また、湯船につかりますと水圧で下半身の水分が腎臓を経由して膀胱にたまりますので、尿を出してから就寝しますと夜トイレに起きる回数が減ります。

脳波を測定すると“普通”なのに、睡眠時間が短いと感じる人は「睡眠誤認」や「不眠心配症」の場合もあります。

眠くなってから床に就くことを習慣にして下さい。特に寝つきの悪い人は起床時間はいつものままにして、眠くなるまで起きていますと数日で寝つきが早くなります。

起床時間は毎日同じなのが「規則正しい生活の始まり」として望ましいです。そして朝の光を浴び、朝食を摂って下さい

「睡眠」は個人差が大きいので、私の話は“一般的”な話であること、“体調がおかしい”と思ったらためらわず医師に診てもらってくださいと何度も言い添えました。