2月18日
川口市立中央ふれあい館
高木 薫 会員
健康を維持するためにバランスの良い食事、適度な運動、適切な睡眠といった生活習慣が大切ですが、今回の講演では腸の機能を正しく知り、運動での腸活を生活に取り入れることを提案しました。
食べた物は胃に続く小腸で消化され、その栄養素が小腸内側の粘膜細胞から吸収されます。そしてそれらの栄養素と一緒に目に見えないウイルスなどの外敵が入ってきた時、腸壁にある免疫細胞が働いて身体を守っています。この免疫機能を低下させないことが重要です。
小腸から続く大腸では、膨大な数の腸内細菌が共生しています。腸内細菌は有用菌が有害菌より多めのバランスを保つのが良いと言われていて、有用菌は水溶性食物繊維やオリゴ糖などを餌にビタミンB群や、短鎖脂肪酸(酢酸等)を産生します。それらは大腸壁から吸収されたのち腸自身のエネルギー源となったり腸壁の細胞を修復したり他の細胞にも良い影響を与えることがわかっています。
その他大腸は小腸から来たものと腸内細菌や腸壁から剥がれ落ちた細胞なども一緒に混ぜながら水分を吸収して便を作ります。腸が元気だと自律神経も正常に保つことができ、快便や快眠、美肌など生活の質の向上に繋がります。
ですが腸は栄養不足や運動不足で体幹の筋力が低下すると動きが鈍くなってしまいます。高齢者に便秘の方が多いのもその為です。
講演ではまず手足の指先を動かしてから椅子に座った状態で腹式呼吸をしました。次に下腹部を「の」の字マッサージ。そして片足ずつ腿を持ち上げる運動。最後は骨盤底筋群も意識して両脚同士をピッタリつけて床から5㎝くらい持ち上げたまま10秒間保持する動きを取り入れました。
どの動きも呼吸を止めずに下腹部を意識しながら行うことがポイントです。「運動としての負荷は軽いのでこれらをぜひ毎日続けてみて下さい。」と伝え、講演を終えました。