講演者:幹 マサエ 会員
2月5日、西老人会の健康講座で講演をさせいただきました。お配りしたレジメをご覧になった方、“自律神経なんて難しいこと、わからないよ。“という声を上げられたと耳にしましたので、その方も含めてみなさんに、「自律神経」とは何なのか、しっかり分かっていただけるように話さなければと、気を引き締めて臨みました。
「自律神経」への導入がスムーズに行くように、ボールを順繰り送ってもらい、まず体性神経はどういうものかを体験してもらいました。運動神経と知覚神経が自分の意志で動かすことができる体性神経で、もう一方の自律神経は自分の意志では動かせない神経です。私たちの体の中で自分の意志で動かしたり止めたりすることができないところはどこでしょうかと質問を投げかけて、みなさんに考えていただいてから交感神経と副交感神経の話に入りました。それらはどういうもので、どんな時にどのように働くかを、ほすぴの「自律神経の体内調整」の図を使って説明をしていきました。
交感神経と副交感神経がひとつの臓器に対して相反する働きをすることと、図にでている「拡張する」「収縮する」「心拍数を上げる」などの表現をいくつかの例をあげながら、より理解を深めてもらい、納得していただけるように話していきました。血管の収縮・心拍数・血圧という言葉から、自律神経が命の要である血流をコントロールしているということが分かります。更に胃液の分泌と大腸・小腸における消化活動から、どんなに良い食べ物が口から入っても、自律神経が良い状態でなければ、消化・吸収という血液の質を決定するところがうまく機能しません。質の良い血液が流れていることが“健康”でいられるということです。
更に自律神経と免疫細胞の関係についてみていきました。交感神経・副交感神経と免疫細胞の顆粒球・リンパ球の関係を話す中でNK細胞にもふれ、今の世の中は当り前にストレスがかかるような状態なので、できるだけ副交感神経が働いてくれる状態に自分をもっていけるように心がけることが健康でいるために大事なことであると話しました。
それにはどうすればよいかをきょうの講演内容からさぐりました。
最後に自律神経の替え歌をみなさんと歌い、講演を終えました。
講演を終えたばかりの私のところにニコニコして近づいていらしたかたがあり、“よくわかりました。ありがとう!“と、おっしゃってくださいました。とても嬉しかったです。みなさんがしっかり聞いてくださったことに私のほうが感謝したい一日でした。