講演者:佐々木 育代 会員

1月15日(水)中央ふれあい館に於いて「貯筋を増やして寝たきり予防」というテーマでお話しさせていただきました。手話で「川口ふれあい館・ありがとう・元気」を表し頭の体操でリラックスしてからテーマに入りました。

「貯筋を増やして寝たきり予防」

  1. 寝たきり・要介護・要支援の原因
    原因の大半は脳卒中、認知症、骨折(骨粗しょう症)、関節疾患、心臓病で生活習慣病です。生活習慣病は過食と運動不足が重なった時に最も多く発症(60%以上)しますので、その流れを4年前に脳出血で倒れた主人の体験談を重ね合わせて説明しました。
  2. 筋肉の役割
    生活習慣病の予防と私たちが人生最後まで健康長寿でいる為には筋肉を鍛える「貯筋」がとても大切ですので、筋肉の主な役割について①脂肪の燃焼、②体を動かす(運動)、③血液循環作用、④体温調節機能、⑤熱の産生、⑥骨や関節の保護、⑦リンパの循環について説明しました。
  3. 中高年の筋力トレーニング
    ある程度筋肉の大切さを理解していただきましたので、では、どういった筋肉を鍛えたらよいかお話しました。
    筋肉は下半身に70%集中していて、私たちが立つ、座る、歩くといった日常生活に必要な筋肉は、表面の筋肉ではなく、奥の深いところの赤い筋肉を鍛える事が大切です。この筋肉は、けががしにくく、疲れにくいといった特性を持っています。これを魚に例え、マグロのような赤身の筋肉を下半身中心に増やすといつまでも歩ける体になり健康長寿に繋がります。
  4. 足裏反射区
    足の裏にはたくさんのツボがあり、脳や内臓と連動しています。
    土踏まず
    歩いたり、走ったりした時の衝撃を吸収するク
    ッションのような役割をし、私たち人間が、二本足で立っていられるのは土踏まずがあることで上手くバランスを取っています。ですから歩けない赤ちゃん、他の動物には無い足裏の大切さをお話しました。
  5. くつ下・靴
    特に「五本指くつ下」の効果(冷え性の改善)を体験を交えお伝えしました。
  6. 日常生活の改善
    一週間に2~3回の運動する習慣(汗をかく)、背筋を伸ばした姿勢、歩くことを心掛けることの大切さをお伝えしました。

最後に寝たきり・要介護にならないためには筋肉を鍛える「貯筋」が大切と申し上げ、良い姿勢を体で覚えていただく為に、二人ずつペアになりチェックしあい、家の中でもできる下半身強化の運動をご紹介して終えました。
今回の会場は一昨年に続き2回目でしたが、反省点も多く落ち込みましたが、健康管理士会の皆さんから良いアドバイスをいただきましたので是非、次に繋げていきたいと思っております。有難うございました。