講演者:羽田 彌生 会員

3月5日は朝から雨で心配しましたが沢山の人が見え感激しながら楽しく西公民館で講演致しました。今回もパワ-ポイントを使ってお話しさせて頂きました。

認知症

  1. 「認知症とは?」何らかの原因で脳の細胞が死滅したり働きが悪くなったりして、記憶、思考、判断する事に障害が起きて普通の社会生活が困難になった状態の事を言います。
  2. 「加齢による物忘れと認知症による物忘れの違い」では記憶の流れは毎日の様々な出来事で構成されています。加齢による物忘れは出来事の一部が所々飛んでいるため一時的に物忘れをしてしまいますが、認知症による物忘れは出来事の流れが一か所スコ-ンと抜けて居る為幾ら思い出そうと頑張っても思い出す事が出来ないと説明しました。
  3. 「認知症の種類と症状」アルツハイマ-型認知症は日本人に最も多い認知症で全体の約半数を占めています。又女性の方が男性より1.5倍から2倍多く発症していますとお話ししましたら女性の方がとても心配そうな顔をされたのが印象的でした。
    症状として中核症状、周辺症状を具体的に上げて説明 早期発見をする事によって進行を遅らせる事も出来ますので初期の内に薬を服用する事が大切です。アルツハイマ-型認知症は何時発症したか解らないゆっくりゆっくりと進行します。
    次に脳血管性認知症は「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」等の脳血管障害、発作を起こす事によって脳の一部が死滅して発症、こちらは急激に発症します。以前はこの二つを二大認知症と言っていましたが現在はレビ-小体認知症を加えて三大認知症と言っています。その他にも色々な認知症が有りますが代表的な物は、前頭側頭葉型認知症、早期発見すれば治る認知症として慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症等のお話を致しました。
  4. 「認知症の危険因子」ではアルツハイマ-型認知症と脳血管性認知症についてパワ-ポイントを最大限使い説明。この中でもし一つでもご自分に当てはまる事がありましたら日々の生活をもう一度見直して下さいと締めくくりました。
  5. 「認知症に掛からない為のライフスタイル」ではA食生活 B運動 C生涯の趣味を持つ D時にはときめきも大切 E頭(脳)をよく使う 等を一つづつ説明しながら「老後は若い時の10倍の速さで過ぎて行く」出来なくなった事を嘆いたり悲しんだりするのでは無く「まだまだ出来る事」を見つけ毎日を楽しく明るく送る事が認知症予防に繋がります。

最後に「認知症予防の為のケア体操」全身運動にもなる椅子に腰かけて出来る「バラが咲いた」を皆さんと一緒に歌って体操を楽しくして終わる事が出来ました。沢山の方々に認知症について良く解ったと感謝されて本当に嬉しい一日でした。