講演者 佐藤玲子会員

講演当日の16日は秋晴れのとても良いお天気でしたが今年の秋は雨ばかりでこの長雨をススキ梅雨と呼ぶそうです。長い雨もうっとおしいと思いながらも草花の名前で呼ぶと気持ちも明るくなった事から始めました。ちなみに10~11月の長雨は山茶花梅雨というそうです。
健康寿命を延すことは血管を如何に長持ちさせるか。要するに血管の動脈硬化が進み血管が詰まったり、破れたりすることで心筋梗塞、脳梗塞、脳出血等の命に関わることになってしまいます。三大生活習慣病の高血圧症、脂質異常症、糖尿病に共通するのが血管なので、生活習慣病を予防する事が健康寿命を延すことの鍵になりその為には「食事と運動の併用」が重要です。
私達が生きていく上で欠かせない酵素やホルモンを作るタンパク質、活動源となるエネルギーはタンパク質、脂質、糖質の三大栄養素から供給されています。


数有る食物の中から一つだけ食べても体にとって良い働きをしてはくれない。食べ物が代謝される時には糖質はビタミンB1、脂質はビタミンB2、タンパク質はビタミンB6の手助けが必要になります。骨を強くする為にと牛乳を飲みますがやはりビタミンD、C、K、リン、マグネシウムなどが必要になります。
バランス食は食べ物を4つのグループに分け、厚生労働省日本人の摂取基準では1日に必要な栄養素の摂取基準として糖質から60%、脂質から25%、タンパク質から15%と決められていますので糖質、脂質、たんぱく質の食材の量を何時もの卵1個80キロカロリーを使って説明。

健康寿命延すには食材、摂取量のバランスがとても大事な事になります
摂りすぎ現在糖質制限とよく言われていますが糖質が多いごはん、パン、麺類を控えるとおかずを沢山食べるようになりコレステロールが増える原因にもなり、タンパク質を多くると肝臓、腎臓がダメージを受けることになります。
健康寿命を延すのに減塩を忘れないで。塩分の摂取量が多いと血圧は上がり、血圧が上がる事により脳卒中、心臓病の危険性は上がります。この他に塩分の摂りすぎは腎結石、骨粗鬆症、胃がんなどの病気にも関係しています。平成15年日本人の食塩摂取量では高血圧予防の観点から男性8g/日、女性7g/日未満と低めに変更されました。当日は小袋に入れた実際量を参加者に確認してもらい、減塩のポイント説明。

残るは大事な大事な運動。1日にウォーキング6千歩、いろんな運動が出来れば一番いいのですが出来ない人も何も出来ないというのではなく今の生活の中で出来る事を見つけ、ちりも積もれば山となるの考えで合間、合間に時間があれば体を動かす、それを続ける事が大切ですよと終了しました。