講演者;田巻昌良会員

「暑さ寒さも彼岸まで」その彼岸中の3月19日戸塚西公民館で講演しました。今年度はこの演題で続けて来ましたが、今回で最後になります。

何回かの講演を聞いてくれていた会員から指摘を受けたり、自分で録音したものを聞き返し、手直ししたりしながら続けました。大幅な手直しは出来ませんが、話すスピードや、相応しいエピソードを入れたりしながら 「愛と優しさ」そして「思いやり」を中核として語りかけました。

今までにも何回か認知症に関係する話をしたことがありました。ですが 「自分が認知症になる」と云うことはどう云うことなのか、認知症の人は何を考えているのか等については考えてみたことはありませんでした。このテーマを選んだ経緯は「彩の国健康だより 第194号」に記載した通りで、何回か話し続ける間にその難しさに気が付きました。

認知症になった時、私たちの意識はどうなるのか。そのことを知りたくて認知症介護の情報を様々調べ、地元社協のケアマネに聞いたりしてその都度見直して続けました。どの会場でもそうですが「考えたことがある」方は何人かおられ<心配><怖い>と云う感覚は共通ですがそこから先は想像すらできないようで、実は私も同じです。

自分の家族への介護経験はありますが専門的な

介護知識、経験の無い私がその感覚に応えることは難しいことを知りました。このことについては来場者とディスカッションすることで考え方の整理が出来たのではないかと思いますが心の準備が出来ていませんでした。

今更ながらですがその発症原因は様々で、生活実態や家族の取り組み、支援体制、理解度などの一端を改めて知ることが出来たように思います。これからもこの認知症問題に取り組み、機会を得て話してみたいと考えています。ありがとうございました。t