講師④ 中鉢 芳子
テーマ 薬と向き合う~毒にも薬にも~
開催日 令和元年7月22日(月)
場 所 彩の国すこやかプラザ 2Fセミナーホール
時 間 14:00~14:50(講演 第4番)

今巷では「お薬は体に毒だから飲まない方が良いよ」逆に「保険制度で安く手に入るようになったから、日本人は長生きなんだね」と言うような声が聞こえています。
医師や薬剤師もそうした著書を出版し、私も数冊読んでおり、頷けることも沢山有りました。
ただこうした著書を鵜呑みにして、自己判断でお薬離れやお薬依存を起こす事には反対なので、この講演をきっかけに皆さんお一人お一人がお薬と向き合って頂きたいと思いました。

「安全性が高い」と言われがちな生薬・漢方薬も使い方や飲み方を間違えると、大変な事になる事を伝えたり、逆に「化学薬品が怖い」と思い込んでいる皆さんには麻酔薬を例にとり化合物医薬品の利点の1つである「体への負担減」をお話いたしました。

加えて平成元年6月(先月)から保険適用になった「ゲノム医療薬」のお話をしたり、当日資料の1枚になった日本経済新聞7月12日付のコピーを参考に、現在の日本国家の保険制度に着目して頂きながら、皆さんの現実を考えて頂き、セルフメディケーション税制の問題点などにも触れてみました。

 

お薬と血中濃度の関係を説明しながら「医師や薬剤師の指示通り」や「お薬手帖の活用」を推奨し、お薬にまつわる基本的な事もご説明し、自己紹介を兼ねて「登録販売者資格」についても触れ、薬局薬店の違いなどもご説明いたしました。

教室生の皆様は最初から最後までかなり熱心に耳や顔を傾けて下さっており、自分なりには合格点を付けられる講演になったかと思います。

重田会員を筆頭に、佐藤玲子会員、岡会員には大変お世話になり、高橋会長初め聴講下さった津留会員・山岸会員・清水会員に御礼申し上げます。