講演者;小牟田健治 会員
「NKK」は寝たきり介護、「PPK」はピンピンころり、「NNK」はネンネンころり。
理想は「PPK」。平均寿命と健康寿命の差が「要支援・要介護」の期間です。
男性が約9年間、女性が約12年間、本人も辛いし、廻りにも迷惑をかける期間。寝たきりになる原因の一番は転倒、骨折、関節疾患、脊椎損傷のいわゆる「ロコモ状態」約25%、認知症18%、脳血管疾患17%を合わせると60%を占める。
高齢になると、運動器が全て正常とは限らない。一つの運動器に重い障害があると「立つ」「歩く」という動作ができなり、「寝たきり」の状態となる。
講座の合間に、「つまずいたって、いいじゃないか人間だもの(相田みつを)」「つまずいたらだめ、寝たきりになる(せが・たかし)」を紹介しました。
PPKを目指すには「食事」と「運動」の二つに留意し、5つの運動器(骨・筋肉・関節・椎間板・神経)を正常に保つことの重要性を認識して頂き、高齢者に不足しがちな、たんぱく質食品の摂取、カルシウム摂取など、食事についての留意点についてお話ししました。
運動については室内で簡単・有効な運動「開眼片足立ち、かかと落とし、腰割」を実践していただきました。腰割では受講者の中の「ボデイービルダー」の方(初めて受講)に協力していただき、正しい腰割の運動をマスターしていただきました。
寝たきりの要因の18%を占める認知症予防については社会活動参加をお勧めしました。
また、認知症の予防・改善には水を飲むことが有効であることを、宮崎県「延岡市」の例を紹介しました。
最後に、「せが・たかし」作詞の「寝たまま体操」をラップ調で歌いながら、皆さんで行っていただきました。