日時;令和2年11月4日

場所; 西公民館 

講師; 佐藤衣代 

 

内閣府の『平成30年版高齢社会白書』によると65歳以上の高齢者で介護が必要になった主な原因の第4位に骨折・転倒が挙げられていて、男女別では女性の方が転倒しやすいということが報じられています。

女性の方がつまずく割合は多いと言われているので、つまずかないためにはどのような歩き方をしたらよいのかと考え、正しい歩き方とご自分の歩き方の癖を思い出して頂きたいと思い、靴底を手掛かりに進めました。

靴底には外側が減っている人、内側が減っている人、踵が減っている人など靴底を見ることで体の歪みや歩き方の癖を知ることが出きます。会場にも同意して頂けた表情が見えました。

次に一般的には躓くのは筋肉がやせてしまったことを原因とする向きがありますが、偏に筋肉だけの原因ではないことを図で示しました。身体的な原因と環境に因るものの二種類に分け、身体的特徴・能力にはバランス能力、感覚障害、低栄養、めまい、筋力低下、視力低下などの要素があります。この中の低栄養と筋力低下について丁寧に説明しました。環境に因るものには床、障害物、証明、衣服、履物、屋外があり、それぞれ例を挙げて躓く状況を述べました。

そして、一度、ひどく躓いてしまうと再び躓いて転倒することを恐れるあまり閉じこもるようになり、運動量が減り食欲が低下し食事の内容もバランスを欠いた低栄養状態になってしまいます。すると体力が低下し歩くことが億劫になり、転倒しやすくなるという負のスパイラルに繋がり精神的にも肉体的にも良くないので注意となります。

そこで、つまずきを防ぐ方法に進め、会場でも家でテレビを見ながらでもできる方法として「モモ上げトレーニング」を紹介しました。しかし、特に運動をする時間を取らなくても炊事や洗濯物を干す動作にも防止になる運動があることを話し、結びとしました。