5月18日 中央ふれあい館
中村 勇 会員
まず冒頭でWHO憲章の『健康の定義』をレジュメに記載しましたので私が一度読み、聴講者の皆様に「自分にとって健康とはどういうことを言いますか?」を話して頂きました。そういう中で、やはり「もっと健康になりたい」「もっと元気になりたい」それが歳を重ねるごとに強くなってくるのが人間の本質ではないでしょうか。そんな我々の心理の中に忍び寄ってくるのが錠剤やカプセルなどのサプリメントを始めとする健康食品ではないでしょうか。
しかし、我々人間はやはり年齢と共に体の様々な機能が衰えて来ます。これは避けようのない宿命です。ですから、〇〇が減ったから〇〇を足せばよい、と言った足し算、引き算で解決するものではありません。本来なら体の中で産生されるグルコサミン・コンドロイチン、同じく関節に有効とされるコラーゲン、〇〇酵素として酵素を使ったサプリメントなどコマーシャルで見かけるのではないでしょうか。
これらの問いかけに聴講者の皆さん頷いておりました。しかし、これらのものは、アミノ糖という糖の一種であったり、タンパク質ですので、これらのものを口から摂取しても、例えばタンパク質は小さなアミノ酸と言う分子に分解されるため、口から摂ったものがそのまま我々の血や肉になることはないのです。また、体の中の関節という所は極めて血管の少ない場所なので、口から摂取した物が関節に到達することも難しいということになります。
では本来我々がなすべき「正しい健康法とは、」ということで、バランスよく何でも食べること、そして食べたものをきちんと消費してやるための運動。最後に、本日の講師からの提言として日々健康な生活を送るためには「イライラしない・怒らない・よく笑う」の生活を心がけて頂き、「できるだけ健康食品などに頼らず元気な日々をお送りください」という言葉で終わりました。