7月20日 中央ふれあい館

   清水美砂子 会員

人が眠くなるのは疲れを感じて眠くなる『恒常性維持機構』と、夜になると眠くなる『生体時計機構』の2つが補い合って働いているからです。私たちは日中長い間起きていると次第に眠くなります。特にスポーツをして体を動かしたり、頭を長時間使う作業をした日には、脳や体の疲れを回復するために睡眠が必要となり眠気が起こります。

また、夜になると眠くなるというのは体内時計によるものです。脳の視交叉上核という小さな器官により調整されます。その視交叉上核の指示で、夜になると睡眠を促すメラトニンというホルモンが徐々に分泌され眠くなります。

体内時計には親時計と子時計があり、同調して働いています。様々な時間を持つ子時計と親時計は、例えば就寝時間や食事の時間に乱れが生じると、それに合わせて胃腸が働く時間やホルモンが分泌される時間も乱れます。このように不規則な生活を送ると睡眠のリズムにも支障をきたすことになります。

睡眠時間を確保することは大事ですが、ぐっすり眠ったと感じるのは睡眠の質です。朝の目覚めが良く日中に支障がなければ少ない時間でも問題ないと思います。その時の睡眠時間がご自身の理想的な時間だと思います。寝る90分前の習慣として入浴があります。良く言われているのが深部体温の下がった時が入眠のタイミングであると。深部体温を効率的に下げることが出来るのが入浴です。

睡眠環境では枕や布団選びが重要です。これは寝返りを打ちやすくすることで睡眠の質を良くするためです。寝返りは布団の中の温度調節や血液や体液の流れを良くします。枕選びは必ず試せるお店に行くことをお勧めします。寝る時の服装はパジャマ(綿やシルク)が有効で熱や汗を効率良く放出、吸収し快適な状態をキープします。

最後は軽いストレッチを紹介して終了しました。