10月16日
川口市立芝西公民館
岡 章次 会員
最初にふくらはぎの「指輪っか」で筋肉量を測って頂きました。筋肉がかなり減少されている方も何人かおられました。また、「今日の昼食は何を召し上がれましたか?」についてお聞きしました。おにぎり2つのみで済まされた方がおられました。
当然のことですが、「要介護」になっても良いという方は一人もおられませんでしたが、今の問題ある「たんぱく質食生活」をそのまま続けておられると、いずれ「要支援」「要介護」になる危険性が高まりますということを申し上げました。
参加者の食生活の状況やたんぱく質に対する意識等を踏まえて講演をしました。
たんぱく質の基礎をまず知って頂くために少し難解でしたが、説明しました。たんぱく質は、筋肉・血液・骨・皮膚・毛髪・爪・内臓等の材料に、更に、酵素・ホルモン・神経伝達物質・抗体などの材料にもなっており、体にとって極めて大事な栄養素です。最近の傾向として高齢者のたんぱく質摂取量減が「国民健康栄養調査」でも明らかで、問題視されています。
たんぱく質がどんなものに多く含まれているか、クイズ形式でお聞きしましたが、その点
はほぼ全員がおわかりでした。良質なたんぱく質が多く含まれている食材は肉・魚・卵・大豆製品・乳製品等です。これらの食材をちゃんと摂って頂くことです。また、たんぱく質食材の摂取方法にも注意が必要です。朝・昼・夕となるべく均等になるよう毎食摂取して頂くことが大切です。一度にたんぱく質食材を多く摂ったとしても消化されなかったり、吸収されても利用されなかったりします。
一日の摂取推奨量を申し上げ、①たんぱく質を毎食ほぼ均等にとって頂くこと②手軽にできる筋トレとたんぱく質摂取で何歳でも筋肉量は増やせること、この二点を最低覚えて頂ければということを強調し、講演を終えました。