10月18日

川口市立新郷公民館

 岡 章次 会員

歩ける幸せ、タンパク質の上手な食べ方に特に焦点を当て、お話しました。

最近の傾向として高齢者のたんぱく質摂取量減が「国民健康栄養調査」でも明らかになっており、問題視されています。筋肉はタンパク質で出来ています。もともと加齢によって筋肉量が減少しますが、それに加えてタンパク質の摂取が少ないと更に筋肉量が減少し、サルコペニア疾患を発症する危険性が高まります。

そして、歩くことに支障をきたし、最後には、歩けなくなるという事態を招きかねません。全身の筋肉のうち約70%が下半身にありますので、タンパク質をちゃんと摂らないと転びやすくなるということもあります。転んで即、要介護ということも考えられ、注意したいです。朝・昼・夕の毎食、摂取目標をほぼ均等にタンパク質を摂って頂く必要があります。

「朝タン」という流行り言葉があります。朝食はどうしても忙しい時間帯ですから、朝食抜きだったり、手軽に済ませる傾向があります。しかし、逆に重要で、栄養バランスを考えしっかりと朝食を摂ることです。

食べ物

朝はその日の始まりであり、夕食をとってから朝まで相当の時間が空いているので、体たんぱく質の分解が進み、朝はよりタンパク質摂取が必要になります。手軽な良質のタンパク質として卵・牛乳・豆腐・納豆等がありますが、今注目のDHA&EPAが豊富に含まれる鯖缶、魚肉ソーセージ等も紹介しました。昼食は、タンパク質食材を使った便利調理品や惣菜等の利用のお勧め、そばやうどん等の麺類にはちょい足しでタンパク質を補うと良いです。夕食は手作り料理で楽しい夕べを過ごしたいです。

タンパク質の一日摂取推奨量を目安に、タンパク質を毎食ちゃんと摂って頂き、筋肉を維持し、いつまでも自分の足で歩きましょう。それが喜びであり、幸せな生活になると思います