5月14日

川口市立西公民館

 佐藤 玲子 会員

高齢者が増えるにつれて介護状態になる高齢者が増えていますが、聴講生の周りでは如何ですかと問いかけると「増えています」との声。

88歳の男性が夜中にトイレに行き、戸を開けた時に少し足がふらついたと思ったら、後ろに転倒し腰を強打。その後立つ事も出来なくなり、現在は家の中で手押し車を押しながらの移動状態で要介護状態になった実例。この男性も元気な時だったらトイレでふらついても転倒することはなかったのですが今は元気な時に比べて何か減った物があるのですが何でしょう?と、即「筋肉」という答えが返ってきました。

筋肉を増やすにはタンパク質摂取が必要です。

タンパク質の摂り過ぎは、一度に沢山の量を摂取しても必要量以外は脂肪として蓄えられるものもありますが、ほとんどが尿として排出されるために腎臓に負担をかける事になります。

またタンパク質は腸内に住む悪玉菌の餌となり腸内環境を悪化させる原因にもなり、さらに動物性タンパク

質が多く含まれる物は、動物性脂肪を多く含む食材が多いので、動脈硬化、心臓病、脳卒中に繋がることも有ります。

1日に必要なタンパク質量は3食に均等に摂り、肉、魚、牛乳、卵などの動物性タンパク質、豆腐、納豆、黄な粉、高野豆腐、ゴマなどの植物性タンパク質をバランス良く摂る。

また、炭水化物からのエネルギー量が不足すると、体内のタンパク質をエネルギーに変えるのでタンパク質量が不足してしまいます。エネルギーになるご飯、パン、うどんなどの麺類などの炭水化物の摂取も必要です。主食、主菜、副菜とバランスよく食べて動いて元気に過ごしましょう。