7月15日 川口市立戸塚西公民館
7月18日 志木市民会館公開講座
山下 義尚 会員
シナプスは、神経細胞が他の神経細胞に情報を受け渡しするところを言います。そのシナプスに学問を意味するロジーを組み合わせて作った造語が、シナプソロジーです。認知機能を活性化する目的で開発されました。
認知機能が低下し、日常生活に支障をきたす状態を認知症と呼びます。認知症を引き起こす病気はいろいろあるのですが、アルツハイマー病に代表されるような脳神経が変性して起こる認知症は、治すのが難しいと言われています。そのために、早期の対策が必要だと考えられています。
アルツハイマー病は、ゆっくりと進行していくようです。自覚的認知機能障害→軽度認知機能障害→軽度認知症→中度認知症→重度認知症と進みます。
軽度認知機能障害の段階から、約4割の方が正常に戻ることができたとの報告もあります。少しおかしいなと思うことがあれば、かかりつけの医師や地域包括支援センターなどに相談することをお勧めします。
これから体験いただくシナプソロジーは意図的に脳を混乱させ、脳を活性化しようとするエクササイズです。脳を活性化させるには、このようなエクササイズや新しいものに挑戦するとよいと言われ
ています。
脳神経細胞は他の細胞のように再生されません。新しいものに挑戦したり、夢中になれる生きがいを見つけたりすることによって、シナプスを増やすことができると言われています。一つの脳神経細胞は3000から5000のシナプスを持つと言われています。脳の情報連絡網が発達すると、ダメになった神経細胞を補ってくれると考えられています。
シナプソロジーをはじめ新たな挑戦として、年甲斐もないことをする。わくわくとした毎日が、認知症予防の始まりかもしれません。