7月18日
志木市民会館公開講座
海老名 則子 会員
暑い日が続く中、会場には沢山の方にお越しいただき本当に頭が下がり、この機会を大切にと感じ講演させていただきました。
年齢を重ねていく世代には避けられない「認知症」問題。認知症の多い順に話しました。皆さんがよく知っているのは「アルツハイマー型認知症」です、他は余り周知されておられる方が少ないので原因、奇妙な蛋白質が脳に蓄積される事、生活習慣病によって誘導される事等も話しました。結果的に誰もがなっても不思議ではないのですが、色々な事に興味を持ち、やりながらもMCIの画像に「老人性シミ」があっても人生全うする方もおられます。
2024年に施行された「認知症基本法」を厚生労働省のリーフレットで説明しました。怖がらず老若男女が「共生社会を共に作成」が大切である事。認知症の本人の声を聴く。新しい認知症観に立つ。認知症の方は感情、プライドをお持ちです、「同じことを言うな、聞くな!」と怒ったりせずゆっくり対応するのが一番。足を骨折した人に「走れ!」とは言いま
せんね。
そして全国で呼び方が違っても「オレンジタウン」、「オレンジハウス」の場を置いて、その色が「オレンジ」、花まで同色であります。WHOでも9月21日を「認知症の日」と定めています。兎に角自分のスピードではなくゆっくり、そして同じ目線で話し、傾聴が大切です。
ある新聞に、高齢者がMCIと診断されても当事者じゃないと分からない思いがあるので、外に出て同じ状況の人と相談、励まし合う「ピアサポーター」になると投稿され、一方、行方不明になった妻を思いやって「親切心、思いやりで先んじてやった事を反省している」ともありました。やはり「寄り添って緩やかに行動を共に!」が大切。接する人も「共依存」にならないようにしましょう。