講演者;鈴木規子会員

健康管理士含め 41名の参加者でした。共に新人の新トヨ子さんの司会によりスタートしました。

2005年 鳥取大学の浦上先生の認知症にアロマが効果的という興味深い研究論文が発表になり話題になりテレビ、新聞でも有名になりました。

今回は、その希望的な情報を元に、そのメカニズムとアロマを知る機会になればと思いました。
まずは、代表的なアロマである、ラベンダーとティツリーを皆様に体験していただきました。会場でアロマの経験ある方は、お一人でしたので、皆様 興味深く香りを体験されてました。

また メカニズムについてですが。アルツハイマー型認知症では、最初に嗅覚機能が低下し、異臭に気が付かなくなる人が多いのです。症状が進むと脳で記憶を蓄える働きをする海馬が萎縮します。当初、アミロイドβというタンパク質が脳にたまり、海馬が萎縮するのが アルツハイマー型認知症の原因と思われていましたが、その前に嗅覚細胞が減り始め、嗅覚の信号が伝わりにくくなり、その後に海馬が萎縮されるというプロセスが確認されました。
一方、嗅細胞は死滅した後も再生しやすく、適切な時期に匂いの刺激を受ける事で成熟します。なのでアロマの香りの刺激が海馬に伝わり、機能が衰えてきた部分の活性化につながります。嗅覚の信号は、視覚や聴覚と異なり、直接 脳に入るのが特徴で海馬に影響します。

以上の事から、アロマで刺激する事によって認知機能の好転が期待できるという事なのです。
その後の講義では、アロマの代表的な楽しみ方の紹介などをしました。

終了後 反省会では、先輩方から貴重なアドバイスを受け感謝でした。ありがとうございました。t