講演者:大脇 久子 会員

2月16日(土)、古唱会にて「薬よもやま話」と題してお話しさせていただきました。
薬の使い方という意味合いで身近なもの(貼り薬)から始めさせて頂きました。

薬よもやま話

*湿布
厚手のもの(パップ剤)効いている時間は約8時間位。薄手のもの(プラスター剤)効いている時間は約24時間位。
使い過ぎはないでしょうか?
薬の種類によって違いますが、厚手のものは1日2回、薄手のものは1日1回の使い方です。(当日お話しできなかったのですが、腰痛で8枚も張っていた妊婦で胎児への影響の報告もあったそうです)
3時間以上貼らない時間をつくること、はがすときは皮膚のうぶ毛に逆らわないように、切込みを入れるなど工夫を紹介。
打撲、捻挫直後はまずは冷却30分。厚手のものが水分を含んでいるので気持ちいいと感じるかもしれません。
*塗り薬
決して強くこすりつけない、優しく赤ちゃんに塗る気持ちで、毛の流れに逆らわず上から下へたっぷり。
*座薬
座って飲む薬ではありません!おしりにいれてからちょっと我慢。使わない薬は冷蔵庫に。
*目薬
2種類以上さすときは5分以上あけて。後のほうが残ります。開けたら使用は1か月まで。
*点鼻薬
先端を鼻に入れたままで手を離さない、使用後は先をティッシュで。
お薬はいろいろな経路をたどりますが、飲み薬は口から入って胃→腸→肝臓→→腎臓
かんじんかなめ
「肝腎要」「肝心要」
肝臓も腎臓もそして心臓も大事な臓器、扇の要となるものです。
薬が有効に使われるには肝臓、腎臓が大切な臓器です。
肝臓が機能低下すると→薬を有効な形に変えられない。
腎臓が機能低下すると→薬を体の外に出せない
有害作用の原因にもなります。
「薬もインターネットで購入できるように」自分の健康は自分で「セルフメディケーション」の時代になってきます。
そのチェックポイントは食事・排泄・睡眠・運動・認知機能です。
食事:食欲は?美味しく食べられますか?飲み込みづらくは?
排泄:尿の色は?回数は?便の状態は?汗の出方は?
睡眠:よく眠れますか?
運動:ふらついたりはしませんか?ふるえは?
認知機能
何か気になることがあれば医師・薬剤師に。私たち薬剤師のチェックポイントでもあります。
沢山の薬「もうわからん!こんなに飲めるか!」薬をきちんと飲めるように工夫が必要。
薬の写真付き説明書、お薬手帳。
震災時のも活躍した「お薬手帳」薬を飲んでない方もご自分の血液型、副作用を起こした経験がある方、お手製の「お薬手帳」とお勧めして締めくくらせて頂きました。
いつも課題が残ってしまいますが、参加頂いた健康管理士の皆様の暗黙の励ましの元、終了させて頂きました。この場をかりて御礼申しあげます。