講演者:窪田 克也 会員

8月17日(土曜日)川口市立西公民館で講演を行いました。照りつける日差しで残暑も厳しい中でしたが、90人近くの方にお集まり頂き、表題について聞いて頂きました。

先ず7月から気温の高い日々が続いていますので、熱中症に関して、特にご高齢(65歳位上)の方の熱中症に掛る比率が高いことから、こまめに水分を採って頂くこと等の注意をお願いしました。
講演の内容は、聞いて頂いた方が、夏を元気に乗りきって貰えたらという思いで考えさせて頂きました。手軽に手に入る食材でも、その食材に興味を持って接することが出来ると、同じ食事も違った楽しみを持つ事が出来ます。また暑い季節ですので食欲不振にならないように、食べやすく気軽に作成できるものを選びました。
夏の暑さ対策を軽く考えずに、夏バテ予防に取り組むことは大切であり、その予防として栄養補給が重要になります。夏の暑さ、熱をとる野菜を食べて体温調整を行なったり 、疲労回復のために栄養補給になる料理がお勧めです。

  1. 夏のハーブ(薬味)について
    みょうがは3世紀末に書かれた魏志倭人伝にも出てきます。 古くから不眠症や生理不順の漢方薬として服用されてきました。「みょうがを食べると物忘れをする」と言われますが、最近ではみょうがの香り成分に集中力を高める効果が認められています。
    山椒の実には精油が含まれており、その香り成分や辛味成分のサンショオールなどが、中枢神経を刺激して、内臓のはたらきを活発にしてくれます。山椒には、健胃、整腸作用、解毒、消炎作用があります。そしてこの、みょうがと、山椒を使って、味と栄養的な相性を考えたレシピをご提案しました。
  2. 夏の野菜について
    トマトとオクラを取り上げました。トマトのレシピとしては、本当に単純に出来る料理ですが、トマトのざく切り、電子レンジで温めたみじん切りの玉ねぎ、納豆をオリーブオイルで混ぜあわせた物をご提案しました。全ての食材が腸内環境を整えるのに最適な食材で、ご飯にも、パスタなどにもかけて頂けます。オクラは、その中のネバネバ成分2種類を上手に使って料理に活かして貰えるようにご提案しました。
  3. 夏のスパイス料理カレーについて
    夏にカレー料理をお勧めするのは、カレーに含まれるスパイスの発汗作用で、汗とともに体内の熱が奪われるので身体を冷やす効果があるからです。それ以外に、「朝カレー」の効用についてや、具体的にスパイスとしては、「ターメリック」と「唐辛子」について話をしました。
    Indian Food Lamb Rogan Josh Curry Spice Selection

健康にはその時期の物、旬のものを、食べるのが一番です、今回の講演でお話出来た食材などをヒントにして頂きながら、健康的に残暑を乗り切って頂ければ幸いです。