講演者:佐々木 育代 会員

「貯筋を増やして寝たきり予防」というテーマで講演させていただきました。
初めに身近な話題から、川口市はスポーツが盛んで2年程前、貯筋運動でNHKに出演されていて今回のテーマにぴったりでしたので、その時の1枚の写真をご紹介しました。テーマに入る前に頭の体操に手話をしましたら、皆さん前に乗り出す感じで表してくださり、お蔭様で緊張感も少し和らぎ始められました。寝たきり、要介護、要支援の原因について上位5つをあげ、加齢による老衰(生活習慣病から発症する確率が高い)以外は全て生活習慣病で、我が国の国民の約半数が発症しています。その原因の60%を占めるのは過食・運動不足の生活を続けた場合で、その進行状況と予防法について私の体験談も含めてお伝えしました。
生活習慣病の予防と、これから健康長寿で過ごすためには筋肉が深く関わっていますので、筋肉の主な役割を「体を動かす(運動)」「血液循環作用」「体温調節機能」「熱の産生」「骨や関節の保護」「リンパの循環」の順に丁寧に説明しました。筋肉の大切さをご理解いただき,これからどんな筋肉を鍛えたらよいか、筋肉は下半身に70%集中しています。筋肉には白筋と赤筋があり、立つ、座る、歩くといった日常生活に必要な筋肉は後者で魚を例えに、マグロのような赤身の筋肉が多くなるといつまでも元気でいられます。そのマグロのような筋肉を増やすには、有酸素運動が良く、中でも西老人会の皆さんが行っているラジオ体操、ウォーキング(筋肉を鍛える基本)、スクワットが効果あると実体験を踏まえてお話ししました。次に座って出来る簡単な貯筋運動を行い、体を動かしたので水分補給していただきながら余談ですが、私が金メダリストの高橋尚子さんと一緒に走って朝日新聞に掲載された写真の1枚をご紹介させていただきました。

Woman jogging in the park in summer
続いて土踏まずの大切さ、2本足で立つことが出来る人間にしかなく、バランスをとる大切な働きがあること、5本指くつ下の効果、そして最後に私が今回一番伝えたいことは「貯筋」で今、お元気なうちに運動をして筋肉量を増やす「貯筋」の大切さをお話ししました。先日7月、世界の平均寿命が発表され日本人女性が1位になりましたけれど、健康寿命ではなく男性9年、女性13年の寝たきり生活があるわけです。「貯筋」を増やして、人生最後まで健康長寿でいきましょうと最後に貯筋のテーマの一番だけ皆さんで合唱して終えました。
今回は私自身の体験談を入れ、不安がありましたが、逆に説得力があり良かったと反響があり、ホッと嬉しかったです。反省点はいろいろありますが次回に繋げていきたいと思います。