6月19日

川口市立中央ふれあい館

中鉢 芳子 会員

今回は、最初に3つの質問から入りました。

  • 中央ふれあい館の健康講座に始めて参加なさった方?
  • 帯状疱疹は感染症ですが今まで感染症の講演を聴講した事が有る方?
  • 過去に帯状疱疹に感染したご経験のある方?

挙手を分析し、レジメには記載していない感染症の基本「感染症とは?」「4つの病原体」「3つの感染経路」を冒頭で簡略説明し本題の講演に入りました。

帯状疱疹の病原体は「水痘・帯状疱疹ウィルス」で、水疱瘡と同じです。水疱瘡が治癒してもウィルスは神経節に潜伏する特徴が有ります。帯状疱疹はその潜伏していたウィルスが活性化を始める事で発症します。

日本で暮らす人々の約9割はこのウィルスの抗体を持っています。しかし睡眠不足・偏食・ストレス・運動不足等で免疫力が低下してくると、加齢も手伝い80才までには3人に一人が発症しています。

水疱瘡は全身症状ですが、帯状疱疹は末梢神経に沿って皮膚の左右どちらか半面に発疹が現れます。同時期に神経が「チクチク・ズキズキ」した刺すような、焼ける様な痛みが走ります。個人差が有りますが、この2つの病状が出たらなるべく早く72時間以内、遅くても5日目までには通院する様お勧めしました。神経の炎症を放置する事で神経が損傷してしまうと、脳が痛みを覚えてしまい長期に亘り帯状疱疹後神経痛(PHN)となり苦しみます。

予防として規則正しい生活で免疫力を高めておく事、ワクチン接種をお勧めしました。

実は川口市では「帯状疱疹ワクチン助成金」を本年4月1日から扱っています。新型コロナワクチンで予定より助成金制度が遅れており、早く聴講生にお伝えしたいと思いました。ワクチン接種する事で仮に感染しても軽症で済む確率が非常に高くなります。資料に「川口市ホームページ(保健衛生課)」を3枚配布し申込方法等もご説明しました。