5月1日 西公民館

小牟田健治 会員

(肩こりの現状)厚生労働省の「国民生活基礎調査」によりますと、日本人の有訴者率(自覚症状を訴える人の割合)の男性:2位、女性:1位は肩こりであることが分かっています。肩こり症状は男性で1,000人中57人、女性で1,000人中114人が訴えています。これを人口比で計算してみると、国民の約1,700万人が肩こりを訴えていることになります。今や肩こりは国民病ともいわれ、多くの人が慢性的な痛みに悩まされています。

(肩こりの原因)・同じ姿勢が続くと筋肉が硬直してしまう。・長時間の同じ姿勢を続けているとリン酸や乳酸などの疲労物質が溜まる⇒血行が悪くなる⇒筋肉が固くなる⇒肩こりが生じると負のスパイラルに陥る。・体を動かす機会が減っている。・スマホを見る姿勢が前かがみとなっている。・長時間、下向きで文字を読む。

(肩こりを改善する方法)肩こり対策として、入浴やマッサージなどは血行が良くなるため有効ですが、いずれも根治にはつながりません。特にマッサージは深いところに届きにくいうえ、強く揉みすぎると筋肉が傷ついてしまいます。かえってこりを強くしてしまう場合があるため、注意が必要です。また、首のこりを感じて首を回す人も多いですが、肩こりに関係する筋肉は一部しか動かず、大きな効果は期待できません。

じつは、肩こり対策の鍵を握るのは肩甲骨に関連する筋肉です。肩甲骨を上に引き上げる役割をする「肩甲挙筋」と肩甲骨を寄せる「菱形筋」が、肩こりと深く関連します。これらの筋肉は深部にあるため、マッサージでほぐすことができません。肩甲骨を動かすストレッチによってこれらの筋肉をほぐし、肩甲骨の動きを良くすることが、肩こり解消につながります。

・首、肩回りの筋肉(僧帽筋、菱形筋、肩甲挙筋)を動かす運動・スマホを見る姿勢を変える(ストレートネック予防)・首、肩回りを温める。(ホットタオルや入浴)。持参したタオルを配布し、全員でタオル・ストレッチを行いました。