講演者:長谷部 美紀代 会員

川口市立中央ふれあい館で8月21日に講演させていただきました。連日の暑さにもかかわらず参加していただき、ご健康で何よりと感謝いたしました。今年は例年に比べ梅雨入りが早く、梅雨が明けても高温多湿の日々が続いています。食欲がなく、体力を消耗して疲れがとれないという方が大変多いようです。そこで、夏バテはなぜ起こるのか、熱中症予防について話しました。参加した方々に、日頃気をつけている熱中症対策についてお聞きしながら一緒に考えていきました。また、熱中症の人を見かけたときのとっさの対応についての説明もしました。

Food combining groups次に食事の摂り方は、量より質を重んじて消化の良いものを少量ずつ、食材の種類を多く摂ることをお勧めしました。食べ物が胃にとどまる時間を説明し、なるべく胃腸に負担をかけないようにすることが大切であること。また、夏バテに効果的な食材を積極的に取り入れて、暑さに向かう抵抗力をつけていただきたいこと。朝・昼・夕食の写真を見ていただき、それぞれ何を加えたら栄養をバランスよく摂ることができるかについて、皆さんに考えていただきました。五色の食材で栄養バランスをとる方法をお伝えし、赤(赤身の魚・肉・トマト・人参・イチゴなど)白ごはん・パン・麺類・豆腐・牛乳・大根など)黄(みかん・かぼちゃ・納豆・大豆製品・チーズなど)緑・(ほうれん草・ブロッコリー・ニラなど)黒(きのこ類・黒ゴマ・海藻類)の見た目で栄養バランスをとろうというものです。どなたでも手軽にできる方法であると思います。この中で赤は適量を毎日しっかりとり、白は量を少なめに、緑や黒は積極的にとりましょう!と話しました。続いてどのくらいの量をとればよいのかについて、3食きちんととっているのに、体がだるく、転びやすいなどの症状が出てきたら、栄養不足の可能性もあること。たんぱく質は体のどの部分に必要であることを話し、必要以上は排泄されるので、とり過ぎると腎臓が過剰に働かなければならない。1日に牛乳一杯、卵1個、魚、肉は各50グラム位摂ることが、必要であることを伝えました。

次に体を動すことで血流が良くなり、疲労を溜めないコツであることを話し、三多《多動(良く歩き、よく体を動かすこと)・多休(睡眠は1日7,8時間、軽く昼寝をする)・多接(社会に貢献できるような目的を持つこと。趣味活動など人と接する機会を多くすること)》をお勧めし、毎日の生活の中でこまめに動き、自分に合った運動をとり入れていくことが健康に過ごす秘訣であることを話しました。深く呼吸をすることで、体の隅々まで酸素がいき届き元気になること。普段動かすことが少ない体側を延ばす運動、背中とお腹のストレッチ、こむら返りを防ぎ、つまずきを予防する足首の運動などに挑戦していただきました。