講演者:松本 幸子 会員
東洋医学とは中国、インド、チベットなどの東洋の医療をさします。漢方は中国を基本にしていますが日本生まれの独自の医療です。「気」とは単刀直入に「生命力」の事です。
人間を生かしているエネルギーです。目には見えませんが体の中をくまなく循環しています。漢方の中に「天の気」「地の気」という言葉があります。鼻を通る空気から得られる気を「天の気」
口の中を通る飲食物から得られる気を「地の気」と呼びその二つがある地点で合体して生まれる気を真気と呼び元気とも呼ばれます。気のつく言葉が色々な所で使われていますが皆様であげて見ましょう。
勇気、人気、弱気、強気、やる気、気がない、気力、気分、etc
七情と気の関係
怒る=気は上がり怒気となり目が血走る
喜べば=気は緩み思わずの災いが降りかかる
悲しめば=気は消えてやる気を失う
恐れれば=気は乱れ震えや腰を抜かす
憂えば=気を揉み
思えば=気は固まる
として平常心の素晴らしさを際立たせています。
気の不調について
①気帯(きたい)気の流れが障害された状態として、「頭が痛い、喉が詰まった感じ、息苦しい、お腹が張る」
②気虚(ききょ)気が全体的に不足している場合「気力の減退、疲労感、だるさ、食欲不信」
③気逆(きぎゃく)気の流れが逆行している状態「のぼせ、動悸、発汗、不安感」
まとめ
見えない気であるが、実は現実として感じ取ることができる。
病院の医者に行ってもどこも悪くないと言われて時には、このような東洋学もあることを思い出して欲しいです。
東洋学には病気と元気の間には半健康と言う定義があり未病と呼ばれますが、このまま行くと病気になりますよと言う予兆なので、少し気にしてあげて下さい。気をつけましょう。
深呼吸は大切な気であり、飲食をおろそかには出来ませんね。