講演者:佐藤 衣代 会員
最近、心臓病を患っている友人、知人が増えてきましたのをきっかけに大切な臓器である心臓について皆様と一緒に確認していきたいと思い、12月4日、西公民館での講演テーマと致しました。
- 「心臓のしくみ」では心臓の位置関係、大きさ、重さなど。更に心臓の内部に進み、4つの部屋と4つの弁があり逆流しないで血液を送り出していること、刺激伝導系により房室がうまく調節されていること、こうした心臓の動きは脈拍を通して感じられること、脈拍の回数、リズム、大小、遅速、左右差、上下差などを説明しました。しかし、脈拍の具合を実際に感じていただく余裕はありませんでした。
- 「心臓と血管の関係」では体循環、肺循環、血液が安静時と運動時では血液の分配が臓器により異なること、人間にのみふくらはぎという第2の心臓があること、心臓には血管、弁、膜など病気になる要因が沢山あり、心臓病には種類が沢山あり、動脈硬化を原因とする狭心症、心筋梗塞などは良く聞きます。
- 「心臓病の4大症状」の中では動悸について多少細かく取り上げました。
- 「心臓を守る生活と自己管理」では日常の生活の温度差に注意をすること、便秘を防ぎ、尿意は血圧を上げる仕組みがあるので我慢してはいけないこと、水分補給、十分な睡眠、不安や悩みを抱え込まないこと、旅行の勧めなどの注意事項がある中で入浴について詳しく説明しました。常日頃から健康手帳に体重、血圧、血糖値など自分の必要とする項目を計測し記入しておくといつもと違うことを知りうるので活用していただくことをお勧めしました。
- 「心臓を守る食事」は何と言っても腹八分目で適正体重維持です。どうしたら八分目で止めることができるのかを会場に問いかけてみました。それほど太っている人は見当たらないので皆さんそれぞれ努力していらっしゃるのでしょう。ゆっくり食べることを再確認していただきました。脂肪、塩分、糖分の過剰摂取防止、糖質には二種類あるので注意しなければならないのは二糖類であり、PFCバランスに従えば主食はやはりしっかり摂ってほしいと私の考えを述べました。手ばかりを皆さんと一緒にやってみました。
- 応急処置として機会があったら消防署で行われる胸骨圧迫蘇生法やAED講習を受けていただくようお勧めしました。いつものように対話形式を取り、会場の皆さんに手伝っていただきながら進めました。この会場だからこそできる方法でどこででも通用するわけではありませんが。ご協力いただきました健康管理士の方々に心から感謝もうしあげます。