講演者:南野 和治 会員

老人クラブ健康づくり大学での講演をさせていただきました。彩の国すこやかプラザの広いセミナーホールで午後の部の講演を担当しました。外は猛暑ですが冷房の効いた快適な会場で話の出来たことはありがたいことでした。 演題に沿って90分間話をしました。 先ず人生を四つの時期に分け、中でも第三期(定年後の時代、主婦の子育て終了、いわゆる現役リタイア、引退後のシニア)が、人生の黄金時期(ゴールデンタイム)であること、そしてこの時期を元気で長生きし、生きがいのある人生を送り、そして第四期の死を待つ時代を極端に短くすることが理想の人生であることを力説しました。しかし、残念ながら、この理想の人生を送るシニアを阻むもの(障害物)の大きなものとして二つのものがあることを提示しました。
「輝けシニア!~日頃の生活習慣が寿命をのばす~」

 一つは、病気、それもがんであること。もう一つは、認知症であることを示しました。そこで今日は後者の認知症、特にその予防について話をしました。認知症の種類を大きく三つに分け、ここでは、最も多いアルツハイマー型認知症に絞り以後話を進めました。先ず認知症のボケともの忘れとの違いを事例をあげ説明し、次に受講生に配布した性格テストを実施、それを参考に認知症になりやすい性格となりにくい性格の主なものをあげ解説しました。さらに、認知症になりにくい代表的な職業を羅列しその共通点も話しをし、そして、講演の前半の趣旨である認知症を防ぐライフスタイル・生活実践を具体的な生活の事例をいくつかあげ、身近に感じ、毎日の生活を通し実践することで認知症から身を守ることが出来る旨をお話しました。
ここで、用意した、替え歌の「ボケます小唄」と「ボケない小唄」を皆さんと歌い、リラックスしました。
後半は、寿命をのばす七つの上手な生活習慣と題して、先ず、日本人の平均寿命を男女別に確認し、また、男女の健康寿命を示し、健康寿命とは、日常的に介護を必要とせず自立した生活ができる期間であること、しかし、現実には平均寿命と健康寿命との差が男性は9年、女性にあっては12年もあるという現状を話をし、改めて健康で日常生活の送れる健康寿命をのばし長くすることの大切さを強調しました。そのためにも上手な七つの生活習慣の重要性を具体例をもとに話を展開しました。そして、休憩も兼ねて、座って出来る生活体操を紹介。会場の皆さんと一緒におこないました。加えて、手ぬぐいを使った肩こり解消の体操も紹介しました。
最後に生きがいある人生は、あいうえおからと称し、「あ」―-新しい事への挑戦が生きる意欲を促す。「い」―今が大事、今を生きる「う」―運動、体を動かす。ストレス発散、気分転換。「え」―笑顔。笑うことで免疫力が高まる。「お」―思いやり、奉仕の精神を持とう。ということを自身の挫折からの立ち直りの体験や歴史上や現代の活躍する人物の生き方やエピソードを挿入しながら
話を終えました。
昼食時には、本大学の校長でもある高橋顧問の貴重な話や指導助言をいただき、感謝いたします。
そして今回も健康管理士会の会員の応援をいただき、本当にありがとうございました。