講演者:紺野義男 会員

2月18日(水)中央ふれあい館でお話しさせていただきました。雨のち雪の悪天候の中、沖田館長さまはじめたくさんの皆様にお集まりいただきました。

国民の2人に1人ががんに罹り、3人に1人ががんで亡くなる今日、がんは国民病の1つになりました。一方、多くの研究成果により、がんは生活習慣の見直しにより予防できることがわかってきました。また二次予防のがん検診により早期発見、早期治療を徹底すれば約半数が治癒する時代を迎えています。(国立がんセンター研究所)

現状で推奨できる科学的根拠に基づいた日本人のためのがん予防法を説明しました。

1条 たばこは吸わない 発がんリスクあるものとしてたばこ、紫外線、B型、C型肝炎ウイルス、放射線、アスベスト、PM2,5(大気汚染) 、排気ガス、発がん性物質

2条 他人のたばこの煙をできるだけ避ける 吸っている本人より受動喫煙は被害が大きいベランダで吸っていても意味がない

3条 お酒はほどほどに お酒は1日エタノール量23g程度 日本酒なら1合程度

4条 バランスのとれた食生活を 脂肪のとりすぎは死亡につながる 大腸がん、乳がん、前立線がんの急増 ビタミン、ミネラルを充分とる 偏食をしない 食生活指針

5条 塩辛い食品は控えめに 塩分の摂取量とナトリウム{食塩相当量}2015年版 男性8,0/日未満 女性7,0日未満  カリウムをしっかり取ること

6条 野菜や果物は豊富に ビタミン、ミネラル、食物繊維を多く含む食品の絵で表示

飲食物を熱い状態で摂らない

7条 適度に運動 ウオーキングなど軽く汗をかく程度の運動を心がけましょう!

身体活動が高いと、がんのみならず、生活習慣病のリスクを低くします

8条 適切な体重維持 日本人の食事摂取基準(2015)年版 BMI(18歳以上の年齢)

(体重kg/身長m÷身長m)で男性は21~27、中高年期女性は19から25の範囲

9条 ウイルスや細菌の感染予防と治療 地域の保健所では無料で検査をしています(一部有料もあり)ます。またピロリ菌の治療除菌(保険の適用)も大切です

10条,定期的ながん検診を 対策型健診と任意の検診 政府の目標は50%

自治体ですすめる定期的ながん検診は必ず受診しましょう 低料金です

川口市のがん検診率 (平成25年度) 胃がん2,0%、肺がん10,7%、大腸がん18,4%、子宮頸がん27,9%、乳がん20,5%

11条 身体の異常に気が付いたら、すぐに受診を!まずかかりつけ医に 体の便りを気にするくせを

12条 正しい情報でがんを知ることから 科学 的根拠に基づく情報を得て、あなたに合った(がんの予防法)を身につけよう

前立腺がんは初期には無症状。2025年には、男性のがんの中、患者数で第1位になると予測されています 高齢になったら毎年簡単な血液検査でPSA検査をおすすめします

がん予は日頃の予防が大事である 「良質のタンパク」「大量のビタミン」と「スカベンジャー」(抗酸化物質)のこの3つを摂取することで、がんは予防できるでしょう

NK(ナチュラル)細胞ががん細胞を毎日体内で見つけて、戦ってくれているおかげでわれわれ人間はがんからのがれられている。がんが発症しない体を作ることが基本だ