講演者:田村欣也 会員

(11月4日 西老人会)

まず元気で長生きの秘訣として“三食きちんと食べ果物好きが良いのですが、腹八分にしてください”と述べ、シルバー川柳を紹介しました。
「腹八分残した二分で」と言いましたら、会場からすかさず「薬飲む」と正解が帰ってきました。
また、お金は大事にしましょう「まだ生きるつもりで並ぶ宝くじ」で、キンさん・ギンさんがCM料を何に使うかを聞かれて“老後の蓄え”と答えた話を紹介しました。

 百寿者は70歳の人と同じカロリーを摂取し、好き嫌いなく食事をしますが、ほとんどの人が病気を持っています。
高血圧の人は多いけれど、がんと糖尿病が極めて少ないと言う調査結果をお見せしました。

 朝起きたら、着替えて朝日を浴び、水を飲んで朝食を摂りましょう。朝日と朝食は人間の体内時計のずれを調整してくれます。寝不足でも、二日酔いでも少しでも良いから朝食を食べてください。体の水分は不感蒸発で1日1ℓは気がつかない内に出て行きます。だから①早めに②こまめに③一回ひと口水を飲んで下さい。熱中症予防には欠かせません。

食事は腹八分が良いと言っても低栄養は病気や転倒・骨折の元です。肉も食べ、野菜は毎食、果物は毎日食べましょう。
歯を大事にしてください。認知症と分かったら、まず歯の治療を進めるくらいです。“噛める”と言う事は元気で長生きをするために大事なことなのです。

 歩くことも大切です。長続きした方が良いので、お友達と話をしながら歩くのも良いでしょう。ふくらはぎを両手の親指と人差し指で作った輪で囲めないくらい太い方が良いですよと申し上げたら早速試している方だいらっしゃいました。
 元気で長生きをするためには転ばないでください。慣れた道や、家の中で転びやすいのです。筋肉やバランス感覚は徐々に衰えるので、気がつかないのですが、本人が思っているほど足は上がりません。そこで川柳。「つまずいた小石に歳を教えられ」
 入浴は温めが良いです。冬は暖かい部屋から寒い脱衣所へ行くと30も血圧が上がります。湯船につかって5分もすると今度は血圧が下がります。そして浴槽から出る時立ちくらみでお湯の中に沈んで溺死する人が多いのです。「湯加減をしょっちゅう聞くなわしゃ無事だ」。聞いてくれるのは愛があるから。

 睡眠-日中眠くて困るのでなければで、何時に寝て、何時間眠るかにこだわらない方が良いでしょう。こんな川柳もあります。「目覚ましのベルはまだかと起きて待つ」。歳をとると男性は早寝早起きになりますから、夫婦で就寝・起床時間がずれてきますので、お互いに思いやりが必要になるかもしれません。最後に枕は寝返りを打っても頭が外れないよう80センチの長さがあった方が良いでしょう。