講演者 篠原由紀子

2月21日に中央ふれあい館にて講演を行いました。 春一番が吹いて雨水の候も過ぎましたが、まだまだ寒暖差のある寒い中、19名の参加者がありました。
今回は早春の語りということで、寒い季節を乗り切るために冬眠する動物たちや、春になって一斉に芽を出す植物等の昔話、そして埼玉に伝わる伝説等を語りました。
語り

「犬の足」

「かえるのせのび」
「篠崩れの不思議」

「人参ごぼう大根」
「へびと茅とわらびの恩」

誰でも自分が経験した思い出話=昔話を持っています。以前ならば、高齢者の昔話は否定的に捉えられがちでした。しかし、それは自然に起こる心理的過程であるとして、むしろ聞き手が積極的、肯定的に聴くことで、高齢者が今までの人生を肯定的に捉えなおす積極的な意味があるとして、これを認知症の予防に役立てようと、回想法という取り組みが行われています。

さて、寒いからといって、雨戸も開けずに家の中でじっと縮こまってばかりでは身体によくありません。冬は日が弱いので脳内のセロトニンが不足して疲れやすく、イライラしたりします。無気力になり、一日中どんよりとしたままならば、冬期うつ病の疑いがあります。睡眠時間が長くなり、いくら寝ても眠くてたまらなくなったり、食欲が増して甘いものや炭水化物ばかり食べたくり、体重増加が著しい、といった症状があります。まずは、朝起きたら窓を開けて朝の光を浴びましょう。少し遠くまで買い出しに行ったり、ランチのあとに少しでもお散歩してみてはいかがでしょう。セロトニンが増えて気分がよくなります。
我慢して寒い部屋で生活することは、呼吸器疾患や心疾患、低体温症を起こすリスクが高くなります。できるだけ温度差の少ない住環境を整えることは高血圧によって引き起こされる心血管疾患を予防するためには重要です。

また、『あたま』『からだ』『こころ』の三つを若返りさせていこうとする音楽療法とレクリエーション合わせた「若返りリトミック」、手遊びを会場の皆さまと実践して終わりました。司会の長谷部会員、稲田会員のご協力ありがとうございました。