講演者;住吉修 会員

両角会員との転倒予防をテーマにしたコラボ講演、私はいつも後半部分を担当させていただいております。私は運動や筋肉の観点から転倒予防の提案をさしあげていますが、回を重ねるごとに両者の講演中のポイントやキーワードが講演内部でリンクするようになり、ご参加者には2部講演トータルで有益な情報が提供できるようになってきているなと感じるようになりました。

当日は13名のご参加者と通常より少なめではありましたが、皆様メモをとったり、ほぼ全員が運動の実技をお試しいただくなどして、会場の雰囲気はとても活気のあるものになりました。講演終了後も私や両角会員にご自身の運動方法が間違っていないか、転倒予防の質問等など熱心にお越しいただけるのは誠に講演冥利につきる思いです。

栄養、薬、生活習慣、運動、疾病、精神等健康に関する切り口は様々ですけれども、講演者自身のテーマがどこか他の講演者と共通する部分があれば組んで講演してみるのもひとつの方法ではないかと思います。例えば“笑い”という精神的なテーマの方と“血流”という身体機能がテーマの方が組んで講演すれば何かしら笑うことで血のめぐりが良くなりカラダにいいのだなど、興味深い内容にもなり講演者にとってのテーマ研究にもお互い刺激になるのではないでしょうか。

もう1点今回の講演で気付いた点をひとつ。いつもの運動提案で足指を使うのとバランスをとる所作として“そんきょ”の姿勢をイスから降りてとってもらいました。健常な私達からすれば造作ない動きですが、ご参加者が1人バランスをくずして尻もちをついてしまいました。幸いにそんきょはしゃがんでの姿勢なので大事には至りませんでしたが、ご参加者は年齢もご容態も人それぞれ。会場での運動実技が皆一様に実施でき、かつ安全がたも保たれているかというと、ある意味それは怖さと提案の慎重さが求められるのではと切に感じました。