講演者;両角佳子会員

36度の酷暑の中、18名の方がお集まり下さいました。イラスト 転倒 老人 ねたきり 「ぬかづけ」

これはチャンスだと思い、少ない人数でこそできることとして、全員の方に実際の歩き方を見させて頂きました。すり足がないかどうかのチェックです。

半数近くの方がしっかりつま先が上がっていませんでした。いつも通りに歩いて下さいとお願いしましたが、皆さんは良い姿勢や大きめの歩幅を意識して歩かれました。

それでもかかと着地、つま先蹴り出しがしっかりできていなくて、まず姿勢を正しましょうから入り、レジュメに沿って内容を説明し、転倒予防かるたを配布し全員に読み上げて頂きました。

実は講演前にある参加者の方が「私も転倒予防の勉強をして資料を用意してきたので、是非使って下さい」と申し出がありました。その方の仰るには「ただ聞いているだけでは右から左に忘れてしまうので、自分のこととして勉強してくる」とのことです。とてもありがたいです。

若返り健康講座は40分、面白おかしく、或いは聴き手の知らない高度な内容をお話することが私達のゴールではありません。

聞いて下さった方が話の内容に価値を感じて、自分もやってみようという気持ちになって貰えるかどうかです。だからでしょうか、住吉さんとの90分が終わったあとは、私はこんな運動をしている、私はこんな風にノートに記録していると続々と申告があり、多くの方がちゃんと運動をして下さっているのがわかりました。

また、つい最近つっかけで転んでケガをしました。もうはかないようにしますという申告も。私が話す内容は転倒予防の環境作りなので今日からできることばかり。でもつい面倒だからとか、このくらい大丈夫だろうと思っていることがないかの見直しです。転倒は体の衰えのサインです。そんな単純なことをこれでもかと熱意を込めて訴え続けています。