3月20日 中央ふれあい館

中村 勇 会員

ストレスの感じ方は個人により大きく変わります。物理的・化学的ストレッサーによる物はさほど大差はないかもしれませんが、社会的ストレッサーの人間関係となると、その個人差は多大なものとなりましょう。私自身も人間関係に於けるストレスに極端に弱い者と自覚している。

ストレスの対処法として「認知・対話・調整」の話をしました。

これら3つの中で、注意すべきものとして伝えた一つが「対話」に属する中の「非主張タイプ」です。

自分の思っていること、言いたいことを相手に言わない、言えないタイプ。これは周りの人からすると都合のいいタイプかもしれません。要するに、自分より相手を優先してしまうからです。結果として自分を我慢させてしまうので、当然欲求不満が高まります。人間我慢しても限界があり、当人にとって精神的負担は計り知れません。不眠・不整脈などは報告者も経験している事項です。

上記の対処法によってストレスを軽減させることはできるかもしれません。しかし、人間関係は相手があること、全てが理想通りに解決されない事も現実となりましょう。従って、最終的にストレスから自分を守るためにも「ストレス解消法」を持つことも大切なことと話を締めました。

講演後ストレスに苦しみ「医者も取り合ってくれない、どうすればいいのか分からない」と訴えられた方がいらっしゃいました。どうもこの方、「どうすればいいのか分からない」という事がストレスの原因のように感じました。言葉の表現は適切でないかもしれませんが「ある意味開き直るということ、そのためにも何か打ち込めるものを見つけては・・・」と話をしてみましたが、どう捉えて頂いたかは分かりません。ストレスの難しいところです。