2月20日 戸塚西公民館

 髙木 薫 会員 

“若々しい“人の所作について皆さんはどんな印象をお持ちでしょうか?

声が大きくハッキリ話す人、姿勢が良くしっかり歩く人、或いは判断が早く直ぐに行動を起こせる人、など色々だと思います。

そういった行動は健康だからこそ出来るので、肉体的、心理的な健康状態を維持するのに、バランスの良い食生活、適度な運動、適切な睡眠といった生活習慣はとても大切です。

今回はその“バランスの良い食生活”に的を絞ってお話ししました。

“私達の身体は食べた物からできている”という事をよく聞かれるかと思います。

人間の身体はどの部分をとっても大切な機能を担っていますが、その身体を構成する細胞を作っているのは食べた物からの栄養素です。

そして腸はその要と言って良いでしょう。

小腸の役割は食べた物の消化と栄養素の吸収、また、すべてではありませんが外敵を腸壁の免疫細胞が排除しています。

また大腸は小腸より送られてきたものから水分を吸収しながら便を作ること、そして数十兆から百兆個ともいわれる数の腸内細菌と共生しています。

この腸内細菌のうち善玉菌は水溶性食物繊維やオリゴ糖を餌にビタミン類なども産生してくれるので他の臓器の機能も活発になり、疲労回復、快眠、快便や美肌が期待できます。また、気持ちも前向きになれ日々の生活に良い影響を及ぼすと言われています。

しかしながら肉などを摂り過ぎると悪玉菌が吸収しきれなかったタンパク質を餌にして腐敗させ、腸内環境を悪くします。ですから善玉菌が優位な腸内環境を保つのが重要です。

日々の食生活の中で是非バランスよく摂っていただきたい食材を「ま・ご・た・ち・わ・や・さ・し・い」でまとめ、聴講者の方々に答えていただきながら確認しました。

歳を重ねても若々しくいられるために食生活を大事にしていただきたいとお伝えし、講演を締めました。