日時;令和2年12月16日

場所;中央ふれあい館

今回の演題は昨年の秋に提示したものです。当時は未だコロナ騒動はなく、今回急遽「次世代ワクチン」を加えました。当初は阪大研究中の「DNAワクチン」でレジュメ作成しましたが、既にファイザー社製ワクチンの接種が始まり、モデルナ社も今18日から開始です。なので急遽「mRNAワクチン」に切替講演です。

私がこの未曽有ワクチン講話にチャレンジした理由は「ワクチン接種が自己責任ならば出来るだけ多くの情報提供をしてあげるのも健康管理士の務め」だと考えたからです。

本音を申し上げると、考えていた以上に資料作りが大変でした。第1に厚生労働省から発表される情報が変わる事、第2に「自分の言葉で」お伝え出来なければ聴講者には伝わらない事です。最後の最後まで日報に目を通し最終更新日は前日となりました。

当日はワクチンの話を始める前に「ウィルス」と「細菌」の違いや、「DNA」 「遺伝子」「ゲノム」の違いをご説明しました。全体的な流れの中でも日常使わない「RNA」などの単語も登場するので、その都度身近なモノに置き換えてご説明し、基本的な事は本題と外れても付け加え「急がば回れ」の精神で努力しました。その方が会場の皆様がご理解しやすいと考えたからです。

他にもインフルエンザから肺炎を招きやすい事や、2020年1月に帯状疱疹の新ワクチンが登用された事もお伝え出来、今回の講演内容は新情報満載だったと思います。

「mRNAワクチン」の誕生過程においては「シンデレラ」の童話を組入れて問題提起をさせて頂きました。質疑応答でもその点のご相談を受けましたので、ワクチンの3つの目的「個人防御」「集団防御」「集団免疫」をお伝えし「自己責任」を再度お伝え致しました。

今回ハードルは高かったですが遣り甲斐も有り、最後に皆様から頂いた拍手で感動致しました。

皆様もコロナに負けず良いお年をお迎え下さい。