日時;令和2年12月18日

場所;新郷公民館

お塩の摂り過ぎは良くないということは皆さん、よくお解りになっていますが、しかし、お塩の身体の中での働き、摂り過ぎるとなぜ高血圧に関係するのか、この点はご理解されておられない方もあると思います。

お塩は細胞外液の浸透圧の調整、体液のPH調整、栄養素の消化・吸収の援助(胃の塩酸)、筋肉の働きや神経伝達の援助などの働きがあり、なくてはならないミネラルです。一方、摂り過ぎると、水分摂取が増え血液量が増える、それによって心臓は強い圧力で血液を送り出すために血圧が上昇します。また、余分なお塩(ナトリウム)が血管の筋肉中に入り込むと交感神経が刺激され、血管が収縮して血圧が上昇します。こういうお塩過多の状態が常態化すると高血圧症になる原因にもなり、それによって血管が傷み、動脈硬化が進んでいきます。高血圧症は何の症状もなく心筋梗塞や脳卒中、腎不全などの合併症を発症するリスクが高まります。お塩をあまり摂り過ぎないよう気をつけたいです。

今回、お塩がたくさん含まれている食品について質問形式で聴講者にお聞きし、お塩がどの程度含まれているのか感覚的につかんで頂くことにしました。朝食で和食メニュー洋食メニユーでどの程度お塩が含まれているか示しました。お塩の多いラーメン、焼そば、うどん、そば、かつ丼、親子丼等どの程度お塩が含まれているか示しました。そんなことを感覚的に掴んで頂くと共に、減塩をどうしていくのかお知らせしました。

食べ物

調味料に一番お塩が多いので注意して頂く、お塩が多い食品を控えて頂く、だし・お酢・スパイス・香味野菜などと組み合わせて調理をする、新鮮な素材の利用などを紹介しました。朝・昼・夕の3食の内、朝・昼は減塩、夕食のみ普段の味付けで召し上がって頂くのも良いと思います。色々工夫しながら、減塩に取り組んで頂けたらと思います