11月18日 芝公民館

講演をした日が11月18日で、この日はボジョレー・ヌーヴォーの解禁日です。ワイン通の人は待ち焦がれた日です。また、11月18日は「いい家の日」です。今回の講演テーマ「冷えと健康生活」ですが、寒さに強い・健康に良い家というのが今注目されています。そういう点で改めて、家というものを見直して頂けたらと思います。

人は、体が冷えることで様々な疾患をもたらします。冷えると血管が収縮し、血流が悪くなります、筋肉も強張ってきます。消化機能の減退・便秘、血圧上昇、肩や腰の痛み、転倒もしやすくなります。免疫の働きも悪くなりますから様々な感染症にもなりやすくなります。いつも体が冷えて慢性化しますと「冷え性」になって、低体温が続き、よくありません。

ところで、これからの季節ですが、脳卒中や心筋梗塞、肺炎などの重篤な疾患にかかり命を落とす危険もあります。これらは、冬場の「体の冷え」が引き金になっておこることが多いと言われています。北海道は全国でも冬場の死亡率が一番低い統計データがあります。これは北海道の家屋は断熱がしっかりしていて、お家の中が温かくなっていることが死亡率を低くしている要因と見られています。

冬場はしっかりと家の中を温かくする工夫をされることが大切です。お風呂は脱衣所・浴室を温かくしてお湯との温度差をすくなくする。また、38~40℃程度のお湯に10~15分程度ゆったりと入って頂くことが大切です。そうすることでお風呂のトラブルも軽減できますし、温活にも良いと思います。お布団も暖房器具等で就寝前に温めておくことも大切です。ただ、就寝の際は、暖房器具のスイッチは切る必要があります。また、体の中から冷やすことになる「冷たい飲食」は避けましょう。体温よりも温かいものがお勧めです。どうしても「冷たい飲食」が欲しい時は温かいものと一緒に摂りましょう。

それから低体温の人は、筋肉量も少ない傾向にありますから、筋肉量の維持・増強のためたんぱく質をしっかり摂って適度な運動を行う習慣を身につけて頂けたらと思います。これからの季節、体が冷えないよう注意しましょう。冷えないための標語をつくり、それについて一つ一つ説明し、講演を終えました。