10月8日 川口総合文化センター

篠原由紀子 会員

今回は15分以内で最終6番目の講演だったので民話の演目選び、時間配分に苦労しました。焦りからいつもより声が小さくなって聞き取りにくいところもあったようで反省しております。

長い間語り継がれてきた民話の根本には、生きるための知恵や教えをまわりの人と共有し、喜怒哀楽を共にすることで生き抜く力を持ってほしいという願いが込められています。人と人とのつながりが大切であることは、今も昔も変わりません。健康寿命を伸ばすためには、濃密なものでなく、ゆる~い心地よい関係が何より大切であることがわかってきました。

民話の語りも語り手と聞き手に緩やかなつながりができます。周りの皆と一緒にリラックスして楽しみながら相槌を打つ。失敗したときの恥ずかしさを共感したり、時には自分の懐かしい思い出を振り返ったりして、自分を見つめ直す時間ができ、心のバランスを整えます。

民話語り  「茗荷宿」 「鶴と亀」