12月16日  新郷公民館

清水美砂子 会員

今5人に1人の割合で不眠に悩んでいるデータがあります。不眠については寝つきだけでなく、睡眠の途中に目が覚める中途覚醒、起床の2、3時間前に起きてしまう早朝覚醒、睡眠時間は十分なのに熟睡感がない等があります。

私たちは日中長い間起きていると次第に眠くなります。特にスポーツをして体を動かしたり、頭を長時間使う作業をした日には脳や体の疲れを回復するために睡眠が必要となり眠気が起こります。

また、夜になると眠くなるというのは体内時計によるものです。様々な時間を持つ子時計と親時計は、例えば就寝時間や食事の時間に乱れが生じると、それに合わせて胃腸が働く時間やホルモンが分泌される時間も乱れます。このように不規則な生活を送ると睡眠のリズムにも支障をきたすことになります。

睡眠時間を確保することは大事ですが、ぐっすり眠ったと感じるのは睡眠の質です。朝の目覚めが良く日中に支障がなければ少ない時間でも問題ないと思います。夜、スムーズに眠れるためには深部体温を下げることです。深部体温を効果的に下げることが出来るのが入浴です。眠りにつく体温に下がる時間はおよそ90分と言われています。したがって、90分前に入浴を済ませると良いと思います。

入浴以外では足湯が効果的です。38~40℃の温度で20分つかります。血行も良くなります。これは寝る直前で良いと思います。睡眠環境では枕や布団選びが重要です。これは寝返りを打ちやすくすることで睡眠の質を良くするためです。寝返りは布団の中の温度調節や血液や体液の流れを良くします。枕選びは必ず試せるお店に行くことをお勧めします。寝る時の服装はパジャマが有効で熱や汗を効率良く放出、吸収し快適な状態をキープします。最後は軽いストレッチを紹介して終了しました。