4月  3日 西公民館

4月24日 中央ふれあい館

       両角佳子 会員

「夜のトイレって夜間頻尿?」とイメージされても、それが危険とはどういうことでしょう。今回の話は母の体験が元になっています。母は夜、トイレに起きて転倒し、骨折、入院しました。

家での転倒リスクは、片足立ちになるところが要注意です。お風呂は水で濡れ、浴槽の出入りに片足立ちになるので滑り止めと手すりが必要です。階段は特に降りるときが危ない。玄関は靴の脱ぎ履き、段差、玄関マット、スリッパと転ぶ要素が満載です。

では、夜のトイレで転ぶ要素は、暗いというのが最も危険です。かといってあかあかと電気をつけると睡眠が妨げられます。暗いまま廊下や階段を歩くと、思わぬ転倒に繋がります。足元用の小さなライトをつけましょう。階段には手すりを必ずつけましょう。もし滑りやすいところがあれば滑り止めテープを張る、滑り止めマットを敷くなどの対策をしましょう。

では、そもそも夜中にトイレに起きなければいいのではと思いますね。泌尿器科の医師の新聞記事に「水分の取り過ぎが原因の一つ」とありましたので、夕飯で調整してみました。汁物を残し、薄味で調理し、デザートの果物をやめてみました。私はいつも4時にはトイレに起きていましたが、確かに5時まで起きませんでした。かといって、のどが渇くのを我慢して脱水になるのは避けたいです。

利尿作用のあるコーヒー、紅茶、緑茶は夕方から控え、麦茶や番茶に変えれば安心かもしれません。晩酌のアルコールにも利尿作用があります。冷えが気になる方はぬるめのお風呂でしっかり体を温めてください。もう一つは、夕方の運動です。夜、横になると下半身に溜まった血液は心臓に戻り、腎臓に運ばれ、夜間の尿になります。夕方のうちに散歩やつま先立ちの運動で、血液を心臓に戻すことが有効です。

夜も安心して過ごせるように、手すり、滑り止め、足元のライトなど対策をお願いします。