5月21日 戸塚西公民館

山下義尚 会員

健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間との定義があります。厚生労働省は3年おきに国民生活基礎調査として、健康寿命を調査しています。2019年度の健康寿命は男性72.68年、女性75.38年と発表されています。平均寿命はその年に生まれた0歳児の余命のことを平均寿命と呼びますが、この平均寿命と健康寿命の差が介護の期間との位置づけとなっています。2019年では男性は8.7年、女性は12.0年となっています。

介護になる原因は2019年では、認知症18%、脳卒中16%、高齢による衰弱13%。骨折転倒13%、関節通11%となっており、この骨折転倒と関節痛を合わせると24%となり、これら運動器の障害が要介護の原因の第1位となっています。この運動器の障害により、移動機能が低下した状態をロコモティブシンドロームと呼びます。(以後ロコモと省略)フレイルという言葉があります。身体的フレイル、精神的フレイル、社会的フレイルの3つに区分されていますが、この中の身体的フレイルが、このロコモにあたるといわれています。

ロコモ予防のため、生活にウォーキングなどの有酸素運動さらに、柔軟運動、筋肉トレーニングを取り入れることで、大きな効果が期待できます。

栄養も大切になります。特に筋肉を作るたんぱく質とビタミンB6は、毎食取りたいものです。骨を作るカルシウムやビタミンD、ビタミンKも大切です。バランスの良い食事を心がけましょう。  最後に休養です。体に残した疲労は質の良い睡眠で回復できます。脳の為にも睡眠は大切になります。質の良い睡眠を心がけましょう。