7月11日
川口市立南平文化会館
岡 章次 会員
昭和8年4月1日に川口市が誕生しますが、南平というのは、合併前の一つの村であった南平柳村からとったものです。64名の南平地区のシニアの皆さんが参加されました。
今回は「たんぱく質」を理解して頂くために、五大栄養素一つ一つについて、「ごはん・パン・麺」「魚・肉」「大豆・その製品」「野菜・果物」「海藻・きのこ」を模造紙にその絵を描いて、クイズ形式で当ててもらうことから講演を始めました。皆さん、よくご存じでした。
たんぱく質は体の構成成分として、とても大事で皮膚・毛髪・爪・筋肉・骨・血液・内臓などなど、そして、酵素・抗体・ホルモンにもたんぱく質は使われています。それだけに重要なたんぱく質ですが、それの摂取不足が体に様々な悪影響を与えます。
最近の高齢者のたんぱく質摂取不足が問題視されていて、その中でも特に筋肉量・筋力の減少に影響を与えそして運動器障害、フレイル(虚弱)になり、いずれ要介護になりますということで警告させて頂きました。
肉・魚・卵・乳製品・大豆製品などアミノ酸スコアの良いたんぱく質食材を朝・昼・晩三食、なるべく均等に食べて頂くようお願いしました。一日のうち、一度に多く摂取してもすべて使われるわけではなく、それは大腸にいって悪玉菌の餌になる、また、アミノ酸として吸収されたものが合成されずに肝臓や腎臓に余分の負担をかけ排泄されることになります。たんぱく質の正しい摂取の仕方を特に重点をおいて模造紙に描いたイラストで説明致しました。
バランスある食事の上にたんぱく質を意識して摂取頂き、健康でいつまでも楽しく過ごして頂きたいと思います。会場にちょうど、川口市が誕生した年にお生まれになった方、川口市の年齢と同じ91歳の方がおられ、とても心温まる講演をすることができました。